筆者が日ごろ飲んでいる茶葉をきわめて主観的にゆるーくご紹介する、茶葉レビューのコーナーです。
第42回はトンプソンズのアイリッシュブレックファストをレビューしてみます。
どんなブランド?
トンプソンズは1896年に創業した、イギリス・北アイルランドの紅茶メーカーです。
英国の公式サイトはこちらです。
「Perfect everyday cuppa」つまり「完璧な日々の紅茶」の提供をミッションに掲げる、120年以上の歴史を持つ家族経営の会社です。
Punjana(パンジャナ)というブレンドが一番人気のようですが、今回は店頭で目に留まった別のブレンドをご紹介してみます。
どんな茶葉?
今回レビューするのはアイリッシュブレックファスト、ティーバッグ80袋入りです。
緑色のパッケージが目印です。
いい意味で庶民的なデザインなので、親しみやすく手に取りやすい印象です。
パッケージ上面に「OPEN HERE」というシールが貼られています。
何度も貼ってはがせるタイプのシールで、一度開封したあとも袋を閉じるのに使えます。
珍しい仕様のパッケージだなあ。
他で見たことないよね。
外装の中に直接ティーバッグが詰められています。
ティーバッグは二個つづりになっており、真ん中の切れ目に沿ってちぎってから使います。
タグひものついていない平たく四角いティーバッグです。
こっくりと甘く香ばしい香りの中にほんのり酸味を感じます。
パッケージを開封したときにぼふっ!と香りが広がり、「うおお~~~いい香り~~~!」と思わずテンションが上がります。
茶葉は黒色、顆粒くらいの大きさで、産地はアッサムとケニアです。
ストレートでいれる
パッケージ底面に日本語のラベルが貼られており、「1.5~3分ほど蒸らしてお飲みください」とあります。
筆者はこれまでの経験上、なんとなく蒸らし時間4分でいれていますが、これでもまったく問題なくおいしくいただけています。
ティーバッグを使った紅茶のいれ方については以下の記事をどうぞ。
もっふりと丸みを帯びた厚みのある香りがします。
密度の高いこっくりと香ばしい香りです。
なんでだろう、めっちゃ温厚な性格の大型犬のイメージが浮かぶ……。
なにその独特な例え(笑)
でもなんかちょっとわかるかも。
水色は非常に濃密な赤茶色です。
彩度は高く明度は低い、濃い赤みが印象的です。
お味もやはり分厚く、ずっしりと濃厚な旨みがあり、そこそこ渋みを感じます。
飲んで2秒くらいすると舌の上に渋みが広がって、筆者はストレートだとちょっと苦手だな~ミルクと砂糖入れたいな~と感じます。
ミルクティーにする
というわけで、迷わず砂糖とミルクを加えていきます。(始めからそのつもり!)
三温糖をティースプーンに山盛り2杯、成分無調整牛乳を適量注いでかき混ぜます。
こっくりとした甘い香りが穏やかに広がります。
香り立ちは多少弱めです。
水色はご覧の通り、これだよこれ!と言いたくなるようなパーフェクトなミルクティー色です。
色味がくっきりして明るく、びっくりするほどいい色をしています。
ビスケットと合わせる
とにもかくにもビスケットと合わせたい紅茶です。
英国紅茶はえてしてそういうものですが、この紅茶はなぜだか特にその傾向が強いと感じます。
ウォーカーのショートブレッドチョコチップと合わせてみました。
英国紅茶に英国のお菓子、間違いない組み合わせです。
写真のマグカップは筆者が持っている中で一番大きい、400mlくらい入るものですが、この湯量でもじゅうぶん濃くいれられます。
こちらはティムタムのマレーリバーソルティッドカラメルと合わせた様子です。
ティムタムは、ねっとりとしたクリームをビスケットで挟みチョコレートでコーティングした、大変罪深いオーストラリアのお菓子です。
非常に甘く味の濃いビスケットなので普段ならストレートティーを合わせますが、この写真のときは疲れていたのか、振り切って甘々なミルクティーと一緒にいただいていますね。
ヨーグルトと合わせる
名前が「アイリッシュブレックファスト」なので、もちろん朝の一杯に最適です。
その際はいつもヨーグルトを合わせています。
筆者の毎朝の風景がこちら。
プレーンの明治ブルガリアヨーグルトに、ジャムやドライフルーツをトッピングしていただいています。
この日はジャムで、サンダルフォーのアップル&シナモンをかけてみました。
この紅茶、こういう「なんでもない幸せな日常」のシーンにほんとぴったりだな。
うまいしあったかいしたっぷり飲めるし。
まさにブランドのミッション「Perfect everyday cuppa(完璧な日々の紅茶)」だね。
アイスクリームと合わせる
冬場におすすめのちょっと意外な楽しみ方が、アイスクリームと合わせること。
あったかくて濃厚うまうまな英国ミルクティーは、寒い季節に暖房の効いた部屋でアイスクリームと一緒にいただくと最高なんです。
ちょっと倒錯した、いわゆる罪の味ですね。
森永のビスケットサンドと合わせてみました。
筆者的、紅茶に特によく合う市販のアイスクリームのひとつです。
濃厚甘々なミルクティーでほっこりハッピーなひとときを過ごすもよし、ちょっと理性的にストレートティーと合わせてももちろん美味です。
アイスクリームと合わせたときの紅茶の味は、ミルクティーだとほんわかまったりした印象、ストレートティーだとくっきり渋み強めな印象になるね。
気分に合わせて楽しもう~!
こんなときにおすすめ
日常の幸福度を確実に上げてくれる素敵なデイリーティーです。
筆者も飲み始めの頃は「う~ん、期待通りおいしい!」ぐらいの感じで特別視していなかったのですが、気付いたら二袋目をリピート買いしていてハッとしました。
味、価格、仕様など、総合して筆者の生活に非常にフィットする紅茶だったようです。
濃厚な英国紅茶がお好きな方はぜひ一度お試しください。
入手方法
ジュピターなどの輸入食品店で入手できます。
2024年現在、日本国内ではトンプソンズの製品があまり出回っておらず、見かける機会は少ないです。
ジュピターでは安定して取り扱われていますが、それ以外の店頭では見たことがない気がします。
流通量は少ないながら、楽天市場やYahoo!ショッピングなど大手通販サイトでも入手可能です。