筆者が日ごろ飲んでいる茶葉をきわめて主観的にゆるーくご紹介する、茶葉レビューのコーナーです。
第41回はひしわの「農薬を使わずに育てた紅茶」をレビューしてみます。
どんなブランド?
ひしわは1983年に設立した名古屋のお茶のメーカーです。
紅茶、日本茶、ハーブティー、麦茶など、幅広いお茶を製造販売しています。
有機栽培(オーガニック)にこだわり、1996年に日本初の有機認証を取得しました。
オーガニックというと通常より値段が高くなるのが常ですが、ひしわのお茶はとてもリーズナブル。
スーパーのお茶売り場に並んでいて、躊躇なくパッと手に取れるのが魅力です。
どんな茶葉?
今回レビューするのは「農薬を使わずに育てた紅茶」、ティーバッグ20袋入りです。
箱はナチュラルで飾り気のないデザインです。
個包装のティーバッグが五つずつ、ビニールの内袋に包まれています。
個包装は紙製です。
タグひも付きの四角いティーバッグです。
ティーバッグを留めるのにホチキスが使われているのは、個人的にはマイナスポイント。
そうそうそんな事故は起こらないとわかっていても、やはり食品に細かい針金が使われていると、誤飲の可能性が頭をよぎってしまいます。
些細なことだけど、紅茶がリラックスタイムのおともである以上、安心感にはこだわっていきたいよね。
青々とした香ばしい香りがほんのり漂います。
中の茶葉は黒色で顆粒くらいの細かさ、産地はケニアです。
ストレートでいれる
外箱側面においしいいれ方が詳しく書かれています。
「1分30秒程蒸らします」とあるのでその通りにいれてみます。
ティーバッグを使った紅茶のいれ方については以下の記事をどうぞ。
香りはやはり控えめです。
華やかさとは対極の、落ち着いた穏やかな香りが広がります。
軽いというよりは重たい印象の香ばしい香りです。
水色はやや明るく、やや鮮やかな濃い赤茶色です。
マグカップの底が見透かせるくらいの密度です。
お味のほうも香りと同じく、とても穏やか。
お茶らしい心地よい渋みや旨みをしみじみ味わうタイプの紅茶です。
しっかりとした濃いめの味ですが、雑味や苦味はほぼなく飲みやすいです。
日本茶を飲みなれてる日本人からすると親しみやすい味かも。
おせんべいとかお団子とか合いそうだよね。
和菓子と合わせる
パッケージから香り、味まで、全体的に素朴で穏やかな紅茶なので、シンプルな和菓子とかなり相性がいいです。
おしゃれな「スイーツ」よりも身近な「おやつ」に合う感じ。
肩肘張らないリラックスしたティータイムが楽しめます。
まずはノースカラーズの塩けんぴと一緒に。
国産食材にこだわった甘じょっぱくておいしい芋けんぴです。
いっさい格好つけない、田舎のような安心感に包まれた癒しのティータイム。
疲れて元気が出ないときにおすすめです。
お次は下地黒糖加工所の八重山黒糖と合わせて。
黒糖は紅茶に溶かさずそのままかじります。
素朴なもの同士、味のしっかりしたもの同士で相性抜群。
ナチュラルで滋味深いティータイムです。
焼き菓子と合わせる
各種焼き菓子とももちろん合います。
こちらもやはり、気合いの入った高価なスイーツよりも、ちょっとしたシンプルなお菓子のほうがしっくりなじみます。
西光亭のチョコくるみクッキーと合わせてみました。
たっぷりの粉糖に埋もれたほろほろ系のクッキーで、口の中に放りこむとふんわりほどけます。
ジャムと合わせる
あとおすすめしたいのがジャムとの組み合わせ。
シンプルなお茶なので、ジャムの味や果肉感をじゅうぶんに味わうことができますし、相性を気にせずどんなジャムとも合わせられます。
サンダルフォーのジャム、フレンチグレープとアップル&シナモンを合わせてみました。
ジャムは紅茶に溶かさずスプーンですくって食べます。
こういう飲み方を巷ではロシアンティーと呼ぶとか呼ばないとか。
わが家でジャムを買うときは大抵これが目的!
おいしいジャムが手に入ったらぜひやってみてね。
サンダルフォーはフランス産のジャムで、目の覚めるようなおいしさと流通量の豊富さが強み。
輸入食品店にずらりと並んでいるほか、スーパーのジャムコーナーにも普通に置いてあったりします。
こんなときにおすすめ
日本のお茶の間にしっくりなじむ紅茶です。
ティーバッグのホチキスさえ気にならなければ、リプトンのイエローラベル並みにおすすめかも。
入手方法
普通のスーパーの紅茶売り場に置いてあります。
近場を軽く探してみて見つからないときは通販が手っ取り早いです。
大手通販サイトで常時取り扱われています。