筆者が日ごろ飲んでいる茶葉をきわめて主観的にゆるーくご紹介する、茶葉レビューのコーナーです。
第10回はリプトンのイエローラベルをレビューしてみます。
どんなブランド?
リプトンといえばご存知、日本、ひいては世界でもっとも親しまれている紅茶ブランドのひとつです。19世紀末、トーマス・リプトンによってスコットランドに誕生しました。

日本に上陸したのは1906年。外国産ブランド紅茶として初めて輸入されました。日本国内だけでも実に110年以上の歴史があるんですね。

その普及ぶりはすさまじく、コンビニの飲料売り場で、スーパーの紅茶売り場で、見ない日はないと言っても過言ではありません。マクドナルドでホットティーを頼んだときに出てくるのもリプトンですね。
今回はそんな誰もが当たり前に知っている紅茶に、あらためてじっくり向き合ってみたいと思います。
どんな茶葉?
今回レビューするのはイエローラベル、ティーバッグ50袋入りです。

外箱
リプトンと言えばこれ!という紅茶ですね。黄色いパッケージに赤いロゴ、見たことのない人はいないのではないでしょうか。
紙箱とビニールが一体になったようなパッケージで、開け口は密封チャックになっています。

密封チャックを開けた様子
密封チャックを開けた瞬間、お茶の香りがぶわっと一気に広がります。
ティーバッグは個包装ではなく、直接箱に詰められています。

ティーバッグ
タグひも付きのテトラ型ティーバッグです。タグひもがティーバッグにゆるくくっついているので、ぺりぺりと剥がしてから使います。

公式には「ピラミッド型ティーバッグ」っていうんだけど、ピラミッドって四角錐だよね?ってツッコミは野暮かな……

くぁ~~~(あくび)
中の茶葉はほとんど粉末といえる細かさです。
ストレートでいれる
パッケージには蒸らし1分とありますが、いろいろ試した結果、個人的にはストレートで飲むなら30秒がベストでした。
いろいろ試した記事はこちら。

ティーバッグを使った紅茶のいれ方については以下の記事をどうぞ。


ストレート
蒸らし時間30秒でいれたストレートティーがこちら。ごく短時間でもしっかり出ます。

ストレート 水色
香りは甘いよりも香ばしい寄り。水色はやや深めの赤茶色です。
あっさりとした飲み口ですが、紅茶の味や旨みがちゃんと舌に残ります。甘みはほとんどありません。少し遅れて香りが口の中に広がります。
規定の蒸らし時間1分だと、個人的にはやや雑味が多いと感じます。30秒のほうがおすすめです。
ミルクティーにする

ミルクティー
ミルクティーにするとこんな感じ。
いろいろ試した結果、小ぶりなマグカップで、蒸らし時間1分、三温糖をティースプーン2さじ入れたミルクティーが一番おいしくいただけました。

大きめのマグカップを使う場合はティーバッグを2個入れるといいよ。濃いめに作るのがポイント。

ミルクティー 水色
水色は明るい赤みがかったキャラメル色。甘くコクのあるいい香りが漂います。
味、香りともミルクティー専用茶葉には負けますが、かなり整ったおいしさが味わえます。何気ない日常のシーンで飲むのにぴったりです。
ロイヤルミルクティーにする
実はリプトン公式から、電子レンジで作るロイヤルミルクティーのレシピが公開されています。


電子レンジでロイヤルミルクティー
上のレシピで作ってみたものがこちら。
わが家の電子レンジは600Wの設定がないため、700W2分で作っています。プラス、甘みつけに三温糖をティースプーン2さじ入れています。
電子レンジで紅茶……?と怪訝に思われるかもしれませんが、やってみたらおいしいんですこれが! 固定概念にとらわれないの大事ですね。

電子レンジでロイヤルミルクティー 水色
欠点としてはご覧の通り、見た目がイマイチなこと。ぼろぼろとした牛乳の膜がどうしても出てきてしまいます。
あとは、電子レンジの性能が各家庭でバラバラなため、再現性に欠けることですね。
熱すぎるよりぬるすぎるほうが失敗しやすいと思うので、しっかり温める意識で調整するといいかもしれません。
レモンティーにする
レモンスライスを浮かべてレモンティーにするのもおすすめ。はちみつを加えるといっそうおいしいです。

ハニーレモンティー
こちらは蒸らし時間30秒のストレートティーに、はちみつをティースプーン2さじ加え、レモンスライスを浮かべたものです。

ハニーレモンティー 水色
はちみつを混ぜるので水色が濁りますが、とにもかくにも香りが素晴らしいです。
「値段はかわいくお味はそこそこ」的な庶民派の印象が強いイエローラベルですが、このアレンジだとその印象がぐぐっと持ち上がります。
イエローラベルでちょっといい感じのティータイムを楽しみたい方におすすめです。
アイスティーにする
暑い季節はアイスティーにするのもいいですね。

アイスティー
蒸らし時間30秒でいれたストレートティーを常温で冷まし、氷を入れたグラスに注ぎます。
やや暗めのくっきりはっきりとした水色です。クリームダウンはせず、クリアな水色が楽しめます。

クリームダウンっていうのは、紅茶が冷えるときに白く濁る現象だね。起きてしまうと見た目がイマイチに。

茶葉によってクリームダウンの起こりやすさに違いがあるんだけど、イエローラベルは大丈夫みたいだね!

アイスティー 上から
ホットのときより柔らかくすっきりとしたお味です。飲みやすくてごくごくいけます。
ここからまた無限大のアレンジが楽しめますね。おすすめです。
お菓子と合わせる
通常、紅茶に合わせるスイーツというと、ケーキとか焼き菓子とか、なんとなくおしゃれ寄りのものをイメージしますよね。
もちろんそれはそれで結構なんですが、イエローラベルの場合、こんな合わせ方も「あり」だと思うんです。

ロッテのチョコレートと合わせた様子
カジュアルの極み。
ロッテのチョコレートにイエローラベルのストレート。なんて無造作なティータイム。だがそれがいい。
こういうラフな楽しみ方ができるのは、ある意味この茶葉だからこそですね。
テーブルの真ん中にお菓子の大袋を広げながら、大勢でわいわい過ごすときなんかぴったりだと思います。
こんなときにおすすめ
実はこのリプトンのイエローラベル、筆者が紅茶好きになるきっかけとなった茶葉なんです。
実家に常備されていて、夜中になんとなく飲みたくなっていれてみたときに「これ、もっとおいしく飲めるのでは?」と思い、あれこれ工夫し始めたのがすべての始まりでした。
安くてどこでも手に入る、一番身近な紅茶。おもてなしには役不足ですが、初心者さんの入門の紅茶としては間違いなくおすすめです。
入手方法
コンビニやスーパーなど、全国どこでも手に入ります。
もちろん通販でも購入できます。楽天市場とYahoo!ショッピングにリプトン公式のオンラインストアがあるのでおすすめです。↓
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リプトンのイエローラベルを27通りの方法で飲み比べた記事です。本記事でご紹介した飲み方はもちろん、その他のおすすめも満載! お好みの飲み方を探してみてくださいね。↓
