名前からして特別感のある「ロイヤルミルクティー」、実は自宅で簡単に作れます。
特別な道具は必要ありません。茶こしくらい?
意外なことに、自分で作ったほうがそのへんのお店で飲むよりずっとおいしかったりします。
今まで飲んでたあれはなんだったんだ!?とびっくりするかも。
さっそく今から作ってみましょう。
はじめに
ロイヤルミルクティーってなに?
おそらく厳密な定義はありません。
しかも和製英語なので、海外では通じません。
このどちらかを指すことが多いです。
この記事で言うロイヤルミルクティーは、鍋で煮出したミルクティーのほうです。
ただ、牛乳もたっぷり使うので、結局のところ、どっちの意味でも合っています。
ご紹介するレシピについて
この記事では、趣味で紅茶をのんびり楽しんでいる筆者が、うちではこんなふうにロイヤルミルクティーを作ってるよ、というのをゆるーい感じでご紹介しています。
言葉の定義さえあいまいなロイヤルミルクティー、レシピは星の数ほどあります。どれが正解ということはありません。
ここでご紹介するのは少なくとも、
そんなレシピになります。
難しいことは抜きにして、ゆるくマイペースに楽しみたい人向けだよ。
にゃー
用意するもの
以下、ひとつずつ詳しく見てみましょう。
茶葉
ミルクティー向けのルースティーを使います。
ルースティーとは、ティーバッグになっていないばら茶のことです。リーフティーとも呼ばれます。
なかでも、アッサムCTCを買っておけば間違いありません。
アッサムCTCとは、インドのアッサム地方で生産された紅茶を、CTCという製法で丸い粒状に成形した茶葉です。
極めて濃く出る、ほとんどミルクティー専用の茶葉なので、ロイヤルミルクティーに最適です。
小さじ
茶葉をはかるのに使います。
大きめのティースプーンや計量スプーンでもOKです。
ティーメジャーやティーキャディースプーンがあれば、ぜひそれを使いましょう。紅茶を計るためのスプーンです。
牛乳
成分無調整の牛乳を使います。
成分調整牛乳や加工乳は試したことがないので、そちらを使う場合の味は保証しかねます。
鍋
小さな鍋ならなんでもよいです。
ミルクパンがあれば、ぜひそれを使いましょう。注ぎ口がついているのでこすのが楽です。
筆者が愛用しているミルクパンはこちらです。
軽くて注ぎやすく、内側に目盛りがついてて超便利! おすすめです。
タイマー
抽出時間を計るのに使います。
正確に計りたいので、時計ではなくタイマーがおすすめです。
茶こし
なるべく目の細かい茶こしがおすすめです。
目が粗いと細かい茶葉が通り抜けてしまい、雑味の原因になります。
とはいえ、最初からそこまでこだわる必要はないかもしれません。まずはおうちにあるもので。
なければキッチン用品店に行き、一番目の細かい茶こしを選びましょう。
このような、半球型の茶こしに取っ手がついたタイプがおすすめです。
マグカップ
本来は飲めればなんでもよいのですが、レシピをわかりやすくする関係上、マグカップを前提にお話ししていきます。
水や牛乳を計るのにも使います。
作り方
おいしいロイヤルミルクティーを作る5ステップはこちらです。
あれ、意外とシンプル?
そう! 一度やって慣れちゃえばほんと単純だよ。
できあがりの量はマグカップ2杯分です。
それではいってみましょう。
ステップ1:水道水を沸かす
マグカップ1杯分の水道水を鍋に入れて沸かします。
ステップ2:茶葉を計る
沸かしている間に茶葉を計ります。
できあがりマグカップ1杯=小さじ山盛り2杯をめやすに、好みで加減してください。
ここでは、できあがりの量がマグカップ2杯分なので、小さじ山盛り4杯くらい取りましょう。
ステップ3:茶葉を入れて煮る
お湯が沸騰したら茶葉を入れます。タイマーを3分にセットしてぐつぐつ煮ます。
火力は弱火くらい。つねにぐつぐつ煮立っていればOKです。
抽出時間は3分をめやすにお好みで。
抽出している間に牛乳を計ります。冷えた牛乳をマグカップ1杯分用意しておきます。
ステップ4:牛乳を入れて煮る
抽出が終わったら、マグカップ1杯分の牛乳を鍋に入れて煮ます。
火力は中火くらい。ふたをしてもよいですが、吹きこぼれに注意してください。
ステップ5:茶こしでこす
火を止めて、茶こしでこしながらマグカップに注ぎます。
マグカップに注ぎきれない分は、ティーポットに注いだり、別のマグカップに注いだり、鍋に残しておいておかわりのときに注いだりすればOKです。
以上で、おいしいロイヤルミルクティーのできあがりです!
これやっちゃあかん
以下のようなことをすると残念な味になります。ご注意ください。
×牛乳で茶葉を煮る
牛乳で茶葉を煮出すのはやめましょう。
牛乳の成分が茶葉の抽出を妨げるため、味がじゅうぶんに出ません。
茶葉は熱湯で煮出し、そのあと牛乳を加えて煮こみましょう。
牛乳で煮出すレシピもあるにはあるけど、基本的にはやっぱり熱湯じゃないかな。
気になったら試してみるのもいいかも!
×保温したお湯を使う
保温したお湯を沸かしなおすのはやめましょう。
おいしい紅茶に必要なのは「空気をたっぷり含んだ新鮮な水」なのでアウトです。
×ミネラルウォーターを使う
市販のミネラルウォーターを使うのはやめましょう。
おいしい紅茶に必要なのは「空気をたっぷり含んだ新鮮な水」なのでアウトです。
×茶葉をケチる
茶葉をケチるのはやめましょう。
ことロイヤルミルクティーにおいては、味が薄いとおいしくありません。
熱した牛乳の風味に負けて非常に残念な味になります。
お手頃プライスの茶葉を惜しみなく投入して作りましょう。
×茶葉をしぼる
茶こしでこすとき、茶葉をしぼらないようにしましょう。
雑味の原因になります。あせらず茶液が自然に滴り落ちるのを待ちましょう。
余裕があったらもうひと手間
余裕があれば、こんなところに気を使うとさらにおいしくなるかもしれません。
茶葉の量を調整する
好みに合わせて、茶葉の量を調整してみましょう。
多めがおすすめ! 濃いめがおすすめ!
水と牛乳の割合を変える
好みに合わせて、水と牛乳の割合を変えてみましょう。
ここでご紹介したのは1:1ですが、2:1にしてみたり1:2にしてみたり。
乳脂肪分の高い牛乳を使う
乳脂肪分の高い牛乳を使ってみましょう。
ここにこだわっている紅茶専門店は結構多い気がします。
私自身はそこまでこだわったことはありませんが、ひょっとしたらおいしさががらりと変わってくるのかも。
煮出し時間を調整する
好みに合わせて、煮出し時間を調整してみましょう。
いろいろ試して変化を楽しんだり、一番おいしいタイミングを研究してみてもいいかも。
砂糖を加えて煮る
牛乳と一緒に、砂糖を加えて煮込んでみましょう。
後入れではなく、お茶と一緒にぐつぐつ煮込めるのは、ロイヤルミルクティーならではの楽しみです。
マグカップを温める
茶こしでこす前に、あらかじめ熱湯を注ぐなどしてマグカップを温めておきましょう。
保温性が増して長くおいしく楽しめます。
それでもおいしくなかったら
単純に、その茶葉が好みに合っていない可能性があります。
茶葉の種類を変えてみたり、ブランドを変えてみたりするとよいでしょう。
また、同じ名前の茶葉でも、ブランドによって味がまったく異なります。
たとえば「××のアッサムはいまいちだけど、○○のアッサムはおいしい!」といったことも普通にあります。
どうやってもやっぱりおいしくないぞ?と思ったら、無理せず、ほかの茶葉を試してみましょう。
まとめ
最後にもう一度、自宅でおいしいロイヤルミルクティーを作るための5ステップをおさらいしましょう。
こっくり濃厚、ボリュームたっぷり。
やっぱり煮出して作るミルクティーは、普通のミルクティーとは一味違うね。
特別感を出したいとき、小腹が空いたときなんかにおすすめだよ。
たっぷり作って楽しもう!