筆者が日ごろ飲んでいる茶葉をきわめて主観的にゆるーくご紹介する、茶葉レビューのコーナーです。
第9回はトップクオリティーのマサラチャイをレビューしてみます。
どんなブランド?
トップクオリティー(TopQualiTea / Top Quali Tea)はインドの紅茶ブランドです。
運営会社はピコーインターナショナル(Pekoe International)、創業は1997年です。自社の茶園で有機栽培を行い、高品質な紅茶を製造、販売しています。
ニューデリーに店舗を構え、外国人観光客をメインターゲットとしています。
筆者も2017年秋のインド旅行の際、ガイドさんの案内でこちらのお店を訪れました。流暢な日本語でていねいに接客をしてくれます。
私が訪れたのはR.K. Puramの店舗です。こぢんまりとしたお店ですが、紅茶のパッケージや公式サイトのお問い合わせにはこちらの住所が掲載されているので、本店的な立ち位置なのだろうと思います。
どんな茶葉?
今回ご紹介するのはマサラチャイ(Masala Chai)です。ティーバッグになっていないルースティー(リーフティー)で100g入りです。

外箱
旅のお土産にぴったりのパッケージデザインですね。
箱を開けるとアルミの内袋が入っており、その中に茶葉がみっちり詰まっています。

茶葉
茶葉の見た目はこんな感じ。アッサムCTCにカルダモン、シナモン、ジンジャー、クローブ、スターアニス、ブラックペッパーがブレンドされています。
スパイシーな香りと、濃い豊かなお茶の香りがふわーっと漂います。CTCの粒はやや細かめ、茶葉は気持ち明るめの茶色です。

スパイスがパウダーじゃなくて細かい固形っていうのが地味に嬉しい! パウダーだとよく茶こしに詰まっちゃうから。

多分だけど、パウダーだとスパイスと茶葉が比重で分かれちゃって、うまく混ざらないからなのかなーと思ってる。

なるほど。ほかのブレンド済みチャイも試してみたいね。
豆知識
CTCとは茶葉を細かく砕いて粒状に丸める製法です。「Crush, Tear and Curl」の頭文字を取ってCTCと呼ばれています。味が早く濃く出るため、ミルクティーに最適とされています。
アッサムはインドを代表する紅茶の産地です。アッサム地方で作られた紅茶のみ、アッサムの名を名乗ることができます。力強い風味と濃厚なコクが特徴で、ミルクティーに最適とされています。

チャイと言えばアッサムCTC、みたいな定番の茶葉だね。本場インドでも使われてるよ。
チャイにする
マサラチャイと名付けられているからにはチャイを作るのが正道でしょう!
ということで、ストレートティーもミルクティーもすっ飛ばしていきなりチャイのレビューをします。
チャイの作り方については以下の記事をどうぞ。


煮出している様子
煮出し時間は4分、出来上がりはマグカップ2杯分です。
砂糖を入れる前からスイーツのような甘い香りがぶわーっと広がります。シナモンとアッサムのコクのある香りがそう思わせるのかもしれません。
水色は黒にさえ見える深いクリアな赤茶色です。

1:1のマサラチャイ
出来上がりはこんな感じ。
甘く、ぽってりこっくりした香りが楽しめます。スパイスの香りはそこまでガッとは来ません。とても穏やかな風味です。

1:1のマサラチャイ 水色
チョコレートミルクのような水色です。
一口飲むと「うんまあ~い♪ おいし~い♪」と思わず顔がほころんでしまいます。濃く甘く、それでいてやさしい絶妙なおいしさです。
スパイスは強すぎず、のどに刺さってむせるようなこともありません。いい感じに香りだけエキゾチック。なめらかで飲みやすいです。
初めてチャイを飲むとか、初めてチャイを作るという初心者さんにぜひともおすすめしたい、バランスのよいブレンドです。
ミルク多めで作る
作り方の記事にもある通り、チャイは好みに合わせた無限のアレンジが魅力。水と牛乳の比率を変えるのももちろんアリです。


ミルク多めで作ったマサラチャイ
こちらはミルク多めで作ったときの様子。古い牛乳を使いきりたいという残念な理由から作ってみたのですが、しっかりおいしくまとまってくれました。
アイスチャイにする
スパイシーなチャイは夏場にぴったりの飲み物ですが、火のそばでぐつぐつ煮込むのがしんどいときもありますよね。
そんなときにはアイスチャイがおすすめです!

1:1のアイスチャイ
ごく少量の熱湯で特濃の茶液を作り、冷蔵庫でキンキンに冷やすというのがポイントです。こうすることで、氷が解けて水っぽくなるのを防ぎます。
茶液を冷蔵庫で冷やすとがっつりクリームダウンする(色が濁る)ため、ストレートには向きません。でもミルクを入れる前提のアイスチャイなら問題なし!
二層に分かれているのは、単に見た目を楽しむためです。よくかき混ぜてからどうぞ。
こんなときにおすすめ
入手方法
筆者は2017年9月20日、インド旅行中にニューデリーのR.K. Puramの店舗で購入しました。
公式サイトで通販もしているようですが、国外配送が可能かどうかは不明です。基本的には旅のお土産ということになるのかなと思います。

こういう一期一会なところもまた、紅茶の魅力だね。
関連記事
お店の様子については、姉妹ブログ「はじめてのインド旅行!」にてちょこちょこご紹介しています。ご興味ありましたらあわせてどうぞ。