筆者が訪れた紅茶のおいしいお店をゆるーくご紹介する、カフェレビューのコーナーです。
第12回は横浜駅のティースタンド、ゴンチャ横浜西口店をご紹介します。
タピオカ店?いいえ、おいしいお茶のお店です
ゴンチャ(貢茶)は2006年創業、台湾発のティーカフェブランドです。
最高品質の茶葉を活かし、バラエティに富んだ斬新でおいしいお茶を提供する
このようなコンセプトを掲げ、瞬く間に世界中に事業を拡大。
2022年2月現在、世界に1,500件、日本国内に113件もの店舗を構えています。
あらためて調べたら想像以上の普及ぶりでびっくり!
タピオカブームが終わっても大人気なんだね~。
あ、むんちゃん、今「タピオカ」って言ったね?
えっ、違うの?
確かにそれもあるけど、このお店の本質はそこじゃないんだよ~。
先述の通り、ゴンチャのコンセプトは
- 最高品質の茶葉を活かし
- バラエティに富んだ斬新でおいしいお茶を提供する
こと。
第一に、台湾茶を中心とした上質なお茶を提供している「おいしいお茶のお店」であり、第二に、それを自分好みにカスタマイズして楽しめる現代的な「ティーカフェブランド」である、ということなんですね。
タピオカはあくまで後者の一要素。
ブランドの主役はもちろんお茶なのです。
五つのオリジナルティー+αのラインナップ
ゴンチャで提供されているオリジナルティーは、
- 阿里山ウーロンティー
- ウーロンティー
- アールグレイティー
- ブラックティー
- ジャスミングリーンティー
の五つです。
1と2は烏龍茶、3と4は紅茶、5は緑茶です。
それぞれの詳しい情報は以下のページをどうぞ。
その他、日本の抹茶やほうじ茶、ざくろ酢のビネガードリンク、フルーツドリンク、さらにはコーヒーまで、非常に柔軟な商品展開となっています。
でも、それぞれの商品数は二個とか三個とか、極限まで厳選されているの。
いろんな人のいろんな好みを広くカバーしつつも、たくさんありすぎて選べない!ってことが起きないようになってるんだね。
このようなラインナップからも、お茶のお店であると同時に現代的なティーカフェである、というコンセプトがよく伝わってきますね。
横浜西口店は開放的なティースタンドの装い
ここまでがブランドについてのお話。
ここからは横浜西口店について、詳しく見ていきましょう。
場所は横浜駅のみなみ西口(相鉄口)側、新相鉄ビルの地下1F、FOOD&TIME ISETAN YOKOHAMAの一角にあります。
横浜駅って複雑だから、行き方で迷う人も多いみたい。
相鉄の1F改札や交番がある「みなみ西口(相鉄口)」から、一階下に降りたところだよ!
向かって左側の入口、目の前にゴンチャがあります。
オープン以来、つねにここに長蛇の列ができていましたが、タピオカブームの終焉とコロナ禍を経て、ようやく気兼ねなく普通に利用できる状態になりました。
注文するときは左側の列に並びましょう。
右側は受け取り用の列です。
注文口の右手裏側に客席がありますが、席数は5席ほどと、とても少ないです。
その代わりに、
FOOD&TIME ISETAN YOKOHAMAの共有席を使う人が多いです。
筆者も毎回こちらを利用しています。
広々として開放的で、ちょっとひと休みするのにぴったりです。
つまり、カフェというよりはティースタンドみたいなお店なの。
ホットティーは紙コップ、アイスティーはプラコップ、どっちも蓋つきで持ち歩けるようになってるしね。
「席についてゆっくりのんびり」ではなく、「お茶を片手にちょっと一息」のような使い方をするお店です。
自由自在のカスタマイズで自分好みの味に
ドリンクを注文するときは、
- ドリンクの種類
- アイス/ホット
- サイズ
- 甘さ
- 氷あり/氷なし
- トッピング
を選ぶことができます。
自分好みの一杯を目指してとことんカスタマイズしちゃいましょう。
どうしたらいいかわからないときは、店員さんに相談すれば懇切丁寧に案内してくれます。
まずはド定番から試してみることにしました。
(税込540円)
お茶の味がしっかり濃く、コクがあってうまうまです!
パールも歯ごたえもちもちで、吸っても吸ってもなくならないほどたっぷり入っています。
まるで飲むスイーツ、大満足の一杯でした。
ただし、甘さふつうでもあっっっまいです。
毎朝甘いミルクティーを飲んでいる筆者がそう感じたということは、相当だと思います。
甘いのが得意でない方は、甘さ少なめからスタートするといいかもしれません。
カップの背面にはラベルが貼ってあり、カスタマイズの内容がわかるようになっています。
お次はこちら。
(税込590円)
阿里山ウーロンティーをベースに、ピーチソースを合わせたフルーツティーです。
やはりこちらも甘々で、「すっきりとしたティーベースのジュース」といった印象。
それでも、烏龍茶の香りはばっちり豊かに香ります。
こてこてにアレンジしたカジュアルティーなのに、しっかりとお茶の旨みが味わえるのが素晴らしいですね。
さっぱりしているので、真夏にぐびぐび飲んだら最高かもしれません。
トッピングのナタデココは、味や相性は完璧でしたが、形状的に吸い上げづらいのが難点でした。
1杯200円!期間限定の「利きTEA」がおすすめ
レギュラーメニューももちろん魅力的でおすすめですが、個人的な最推しメニューは「利きTEA」です。
「新しくなったゴンチャのストレートティーをお試しサイズで飲み比べできる」という趣旨の、期間限定商品です。
これがなんとまさかの1杯200円。
五種類ぜんぶ飲んでも1,000円!?
ね、制覇したくなるよね!
お試しサイズといっても、普通にSサイズ相当の量を飲むことができます。
しかも、甘さの調整やトッピングといったカスタマイズまでできてしまいます。
おいしい台湾茶がたっぷり飲めてこの価格、本当に衝撃的です。
この日は紅茶を二種類、注文してみました。
利きTEA アールグレイ|ホット|甘さゼロ
(各税込200円)
サイズ感が伝わるでしょうか。
これ本当にSサイズ?と思ってしまうほど、じゅうぶんな量を楽しめます。
ふたを取るとこんな感じ。
さっそく飲み比べてみましょう。
まずはブラックティー。
着香していないオーソドックスな紅茶です。
無糖なのにどことなく甘い、厚みのある香りがします。
花っぽいような、土っぽいような、豊かな土壌を思わせる香りは、やや好みが分かれそうですが、筆者は好きです。
水色はご覧の通りの濃さで、まさに文字通りのブラックティー。
一口飲んだら思わず「うんまーい!」と声に出してしまいそうなほどおいしいです。
えぐみや雑味はなく、濃い味なのになめらかで、するする飲めてしまいます。
やはりどこか、黒糖シロップのような甘みを感じます。
お次はアールグレイ。
ベルガモットの着香をほどこした紅茶です。
ふたを開けたとたんに立ちのぼる豊かな香りは、フレーバードながらとてもナチュラル。
紅茶の香ばしさと柑橘の爽やかさの両取りをした、バランスのよい香りです。
水色はブラックティーと見分けがつきません。
飲んでみると、意外にもこちらのほうがマイルドで、尖った印象がない感じがしました。
ブラックティーのほうで感じた蜜のような甘みもありません。
筆者はブラックティーのほうが好みでしたが、アールグレイのほうが癖がなくて好き!という人も多そうです。
公式情報によると、利きTEAは「当面続ける」とのこと。
いつ終了するかわからないので、気になる人は早めに行ってみてね!
こんなときにおすすめ
おいしい台湾茶を思い思いに楽しめるお店です。
「若い子向けのお店だから……」と思って遠慮してる大人の方は、ぜひぜひ気にせず行ってみて!
年齢も性別も関係ない、気軽なティースタンドです♪
注意点としては以下のようなところが挙げられます。
カフェというよりティースタンド的なお店なので、長居したり、多人数で集まるのには不向きです。
落ち着いた空間でしっとり話したい、というケースにも向きません。