筆者が訪れた紅茶のおいしいお店をゆるーくご紹介する、カフェレビューのコーナーです。
第13回は鎌倉の紅茶専門店、ブンブン紅茶店をご紹介します。
鎌倉は佐助の老舗紅茶店
ブンブン紅茶店は1977年創業、鎌倉は佐助の紅茶専門店です。
2022年時点で創業からなんと45年! 老舗中の老舗です。
鎌倉で紅茶といったらまずはここ、と言って差し支えないでしょう。
店内装飾やスイーツはイギリス由来で統一されており、取り扱っている紅茶の産地はインド、スリランカが中心です。
このあと詳しくご紹介しますね。
鎌倉駅からまっすぐ歩けば到着
アクセスはとっても簡単。
JR線、江ノ電、鎌倉駅の西口を出て右前方の通りを、ただただまっすぐ歩いていけば到着します。
市役所通りを抜け、トンネルを抜け、もう少し歩くと、こんな風景が見えてきます。
進行方向右手、こちらの建物が目的地です。
アンティーク調の店構えがいい雰囲気ですね。
さっそく入ってみましょう。
イギリス&紅茶尽くしの店内
扉を開くとそこは「イギリス」と「紅茶」に満ちあふれた世界。
目に優しいウッディーな内装と、紅茶とケーキの素晴らしい香りが出迎えてくれます。
こちらが入口を入ってすぐのメインルームです。
右奥にも客席を有した小部屋がありますが、混雑具合やオペレーションの都合など、その時々の状況によって使ったり使わなかったりするようです。
公式サイトに掲載されている2Fテラス席は、筆者が訪問した2022年時点ではなくなっていたように思います。
物販も充実しています。
お店のブランドの紅茶はもちろんのこと、それ以外にも……
わー!
ヨークシャーゴールドとヨークシャーティーがあるよ!
何年か前に来たときもあったから、きっと安定的に取り扱ってるんだね。
飲食のメニューにも入っているので、店内でいただくこともできます。
このお店イチオシの英国紅茶ということなのでしょう。
筆者もそのおいしさは重々知っているので、心の底から共感します。
詳しくレビューした記事もありますので、気になる方はぜひ。
棚のほうには、お店のブランドのリーフティーがずらりと並んでいます。
こちらも一種類だけですがレビューしたお茶があるので、ご紹介しておきますね。
店内から入口のほうを向くとこんな感じ。
壁一面にイギリス関連、紅茶関連の品々が飾ってあり、圧巻です。
お店の中にいるだけでもうわくわくしっぱなしですが、ともかく注文していきましょう。
メニューの表紙のデザインがまたかわいいですね。
紅茶は王道からアレンジまで
紅茶のメニュー数は数十種類。
インド、スリランカを中心に、世界のおいしい紅茶が揃っています。
また、アイスティーやフレーバードティー、スパイスやお酒が入ったアレンジティーなどもあり、一人ひとりの好みに合わせてさまざまな楽しみ方ができるようになっています。
特徴的なのがこちら。
ホットティーを頼むと、ミルクがデフォルトでついてきます。
だから、メニューには「ホットのミルクティー」が存在しません!
ホットティーさえ頼めば、ストレートでもミルクでも両方でも、その人の好きなように楽しめちゃうんだね。
この日はお店のオリジナルティー、佐助ブレンドを注文してみました。
メニューによると「安心できる定番の味」、セイロンのブレンドだそうです。
いい意味で特徴のない無難な紅茶かなと思いきや、意外なほどコクがあり、渋みもそこそこ強めでした。
「日本茶を飲みなれている日本人の舌に合わせた“安心できる定番の味”」ということなのかな、と感じました。
ホットティーはティーポットで提供され、ティーカップ3杯分ほどの量を楽しめます。
日本紅茶協会のマークが入っていますね。
ティーポットにはティーコージーをかぶせてもらえるので、保温性抜群。
熱々の紅茶をゆっくり楽しめます。
先ほどの佐助ブレンドに、スティックシュガー1本とミルクをたっぷり加えてみます。
あっさり軽やかなミルクティーに大変身!
繊細な味わいのケーキとも合わせられるタイプのミルクティーです。
ストレートのときに特徴的だった渋みも気にならなくなりました。
看板メニューはさかさまケーキ!?
食べ物のラインナップとしては、ケーキが10種類ほどとフードが少し。
メニューによると、ケーキは「イギリスの伝統的なお菓子をベースにオリジナルのレシピで作っている」とのことです。
今回はケーキをいただいてみました。
!?!?
ふふふ~、驚いてるね~。
あの、一応確認なんだけど、これ……
盛り付けミスじゃないです♪
実はこちらのお店、この超独創的なケーキがひときわ有名なんです。
その名もスノーフレークケーキ。
ベリーとレモンの二種類があり、いずれもクリームやフルーツが下、ケーキ本体が上になっています。
一度見たら忘れられない強烈なビジュアルが人気を博し、紅茶ではなく、このケーキを目当てに来店する人も多いようです。
そしてこのケーキ、見た目だけじゃなく、実はお味も抜群。
本体の部分はスポンジではなくメレンゲで、焼かれた外側は濃厚サクサク、中はじゅんわりふわふわ。
その下にどっさり盛られた生クリームとカスタード、そして甘酸っぱくみずみずしいいちご。
味や食感のリズムが心地よくて、ずーっとつついていたくなります。
もちろん紅茶との相性もばっちり!
ストレートティーと合わせるのが特におすすめです。
こんなときにおすすめ
一人でも二人でもグループでも、老若男女問わず楽しめるお店です。
鎌倉観光ってついつい「和」に走りがちだけど、和食以外にもおいしいお店が山ほどあるんだよね。
そうそう♪
ぜひ「鎌倉で紅茶」というルートも選択肢に加えてみてね!
注意点としては以下のようなところが挙げられます。
人気店なので満席覚悟で行きましょう。
平日は恐れるほどではないですが、休日は待つつもりで行くほうがよいかと思います。
待つ場合は屋外になります。
また、人気店ゆえに忙しいのだろうと思いますが、接客はややバタバタとしてそっけないです。
ちょっとそういうの気になって落ち着けないかも……という方はご注意ください。