どこにでもあるチェーン店からこだわりの個人カフェまで、コーヒーが売りのお店は多々あれど、なぜか少ない「紅茶のおいしいお店」。
ペットボトルティーじゃない、ティーバッグを浸した色つきのお湯でもない、ちゃんとおいしい紅茶が飲みたいんだー!と夕日に向かって叫んだことのある人は多いはず(?)
このシリーズでは、筆者が実際に訪れた紅茶のおいしいお店をゆるーくご紹介していきます。おもに神奈川県から東京都内にかけてのエリアが中心になります。
第3回は都内へ進出。「おいしい紅茶の店」にも認定されている池袋のクラシカルメイド喫茶「ワンダーパーラー」をご紹介します。
クラシカルなメイド喫茶って?
「メイド喫茶ってあの、オタクが行く萌え萌えの……」と引きそうになっているそこのあなた、ちょっと待った! ワンダーパーラーはそれとは趣を異にするクラシカルなロングメイド喫茶です。
「クラシカルなロングメイド喫茶?」と疑問に思われましたら、写真を見ていただくのが手っ取り早いです。以下をどうぞ。
ワンダーパーラーでは現在
メイド募集中!
全国でも数少ない伝統的
クラシカルロングメイド服で
お給仕をしながら楽しく
本格的なお紅茶の淹れかたを
覚える事が出来ます!当店ホームページよりご応募下さいませ。 pic.twitter.com/IloHyl6yGI
— ワンダーパーラ新刊はお店にあります (@wonderparlour) October 25, 2018
この季節、 ワンダーパーラーは平日昼間が空いています。 pic.twitter.com/TXrcpvczfu
— ワンダーパーラ新刊はお店にあります (@wonderparlour) April 18, 2018
そうだ
ワンダーパーラー、
行こう。 pic.twitter.com/H8frwE8jMC— ワンダーパーラ新刊はお店にあります (@wonderparlour) October 19, 2017
ロング丈メイド喫茶はいいよ。 pic.twitter.com/Ik0AFDpvqz
— ワンダーパーラ新刊はお店にあります (@wonderparlour) March 15, 2017
「あれ、想像してたのとずいぶん違う」と思われたかもしれませんね。黒の制服に白のエプロン、袖は長袖、スカートはロング丈。とても落ち着いていて上品です。
池袋にある当店は、ヨーロピアンクラシックな内装で女性にも大人気のメイド喫茶です。19世紀後半、イギリスに実在したメイドに基づき、品質の高い接客を提供するメイド喫茶として各メディア・多くのお客様に高く評価されています。初期のメイド喫茶本来のゆったりと落ち着いた雰囲気をお楽しみ頂けます。

つまり、西洋風のクラシックな店内で、本来的なロングスカート姿のメイドさんがていねいに給仕をしてくれるお店、それがクラシカルメイド喫茶なんです♪
日本紅茶協会「おいしい紅茶の店」認定店
さらに、このお店の実力はここから。メイド喫茶というサブカルチャー的なコンセプトカフェでありながら、ワンダーパーラーは日本紅茶協会の「おいしい紅茶の店」に認定されているんです。
上のページの一覧をご覧ください。紅茶専門店やブランドのティールーム、一流ホテルのラウンジが名を連ねるなか、しっかりと「ワンダーパーラー」の文字が!
コンセプチュアルな世界観を演出するだけにとどまらず、本格的なおいしい紅茶をいただける実力派のお店なんですね。
私自身、数年前から何度もこちらのお店を利用していますが、紅茶のおいしさは本当に間違いありません。


紅茶好きの人にはもちろん、「おいしい紅茶ってどんなもの?」というのを知りたい人にもおすすめです!
豊富な紅茶のラインナップ
メニューには数ページに渡り、さまざまな紅茶の名前が連なっています。ある程度見当のつく人でないと、どれを選べばいいのかさっぱりわからないなんてことも。
そんな人は、メニューに掲載されているチャートを活用してみましょう。好みや気分によってYes/Noをたどっていくとおすすめの紅茶が見つかります。
わからないことがあれば遠慮なくメイドさんに聞いてみましょう。テキストではわからなかった細かな情報を教えてくれたりします。


ヨークシャーゴールドと、期間限定で提供されていた“例のパン”(2016/02/05)
テーブルの様子はこんな感じ。
上の紅茶はテイラーズオブハロゲイトのヨークシャーゴールドにミルクと砂糖を加えたものです。単品で¥950(税込)。
筆者の一番のおすすめです! この世でもっともおいしいミルクティーだと思っています。


レモンスライスを浮かべた紅茶(2015/07/21)
こちらは残念ながらなんだったか忘れてしまいました……。アイスティーでもおいしそうな、レモンの合うさっぱりしたお茶を頼んだのは覚えています。
アイスティーについての詳細は後述します。


ストレートのヨークシャーゴールドとティーコージー(2018/11/01)
こちらは11月1日、紅茶の日にお店を訪れたときの様子。あの鮮烈な旨みが忘れられず、二年越しに再びヨークシャーゴールドを注文しました。


ちなみに、紅茶はポットでたっぷりティーカップ3~4杯分くらいサーブされます。


ティーポットには保温のためのティーコージー(ポットカバー)をかぶせてくれるよ。


マリアージュフレールのマルコポーロ(2019/01/02)
こちらはマリアージュフレールのマルコポーロ。軽やかで繊細な味わいと、多幸感のある華やかな香りが特徴です。単品で¥900(税込)。


リッジウェイのH.M.B.(2019/07/22)
こちらはリッジウェイのH.M.B.。「ハー・マジェスティ・ブレンド」と読みます。英国女王のために作られた特選ブレンドです。単品で¥980(税込)。
ストレートでもミルクでもいける万能タイプの紅茶です。深みのある落ち着いた香り、しっかりとした味わい、優雅に広がる穏やかな風味が楽しめます。
可愛らしいディッシュアートに出会えるかも
お店の忙しさなどにもよるかと思いますが、運がよければチョコペンのディッシュアートに出会えるかもしれません。


ガトーショコラとうさぎのディッシュアート(2018/11/01)
ケーキは単品¥600(税込)。ドリンクとセットで¥100引きになります。
筆者イチオシのフードセットはさらにお得です。詳しくは後述します。


ベリーのケーキとうさぎのディッシュアート(2016/11/01)


アップルズコットとリボンのディッシュアート(2019/07/22)


モンブランとWPメイド・葵さんの似顔絵(2015/07/21)
こちらの一枚はレアリティ高そう! 当時働いていらっしゃったメイドの葵さんの似顔絵です。


氷入りのグラスを注文してアイスティーに(2015/07/21)
基本、ワンダーパーラーで提供される紅茶はすべてホットティーですが、プラス¥200で氷入りのグラスを注文することもできます。
ホットとアイスが一度に両方楽しめるのはなかなかに贅沢ですね!(でもおなかがいっそうちゃぷちゃぷになるので注意)
パスタやシチューなどのフードメニューも
豊富な紅茶メニュー、日替わりのケーキに加え、フードメニューも用意されています。フードセット(フード+ケーキ+ドリンク)は並々ならぬ満足感です。


ビーフシチュー(2018/11/01)
筆者はいつもこちらのビーフシチューばかり頼んでしまいます。単品で¥1,090、フードセットで¥1,820です(各税込)。
濃厚な旨みが口いっぱいに広がって本当においしいです。


国産カニのトマトクリームパスタ(2019/01/02)
年明けの営業初日に行ってみました。お正月なので国産カニのトマトクリームパスタを注文。単品で¥990、フードセットで¥1,790です(各税込)。
こってりしすぎないお味なので、思いのほか軽めに食べられます。お腹いっぱい食べたい場合はプラス¥200で大盛りにすることもできます。
テーブルの様子
ここから下の写真はすべて2018年11月01日撮影です。


各テーブルに用意されている呼び鈴
メイドさんを呼ぶときはこの呼び鈴を鳴らします。
ほか、ナプキン、アンケート用紙、ペンが各テーブルに用意されています。


はちみつと牛のミルクピッチャー
紅茶を注文する際、好みに応じてミルク、レモン、はちみつ、砂糖をつけることができます。
個人的にこのミルクピッチャーが好きで何度見ても笑ってしまう……。鼻の穴からどぼーっと出てくる絵面がもう……。
ヨーロピアン・クラシックの内装
店内は徹底してヨーロピアン・クラシックのテイストでまとまっています。


カップボードと紅茶をいれるための作業台
ワンダーパーラーといえばやっぱりこの風景。色とりどりの紅茶缶に、上品なティーセットの数々を収めたカップボード。
この作業スペースでメイドさんが紅茶をいれてくれます。


壁に飾られていた絵


入口付近の豪華なディスプレイ


座席と照明の様子
個人的に惜しい点としては、入口のカウンターの後ろに荷物が積まれているのが気になること、お手洗いの壁紙などをもう少していねいに仕上げてほしいこと、この二点でしょうか。
そのあたりが改善されたらいよいよ完璧な空間になりそうです。
大きな緑色の看板が目印


店舗外観
外観はこんな感じ。大きな緑色の看板が目印です。
退店時はメイドさんがわざわざお店の外に出てお見送りしてくれます。最後の最後までびっくりするほどていねいです。
お店のシステムを簡単におさらい
お店のシステムをざっくりまとめてみましょう。
- 90分制
- 一人当たりテーブルチャージ¥300
- 飛びこみの場合は一人当たり1品以上注文
- 予約の場合はテーブルチャージ含め一人当たり¥1,100以上注文
- ケーキ+ドリンクのセットがお得
- フード+ケーキ+ドリンクのセットがさらにお得
- アイスティーはプラス¥200で氷入りグラスを注文するスタイル
(金額は各税込)
その他、いろいろと細やかなルールのあるお店なので、できれば事前に公式サイトを確認しておくことをおすすめします。
こんなときにおすすめ!
二人連れやグループはもちろん、おひとり様でもまったく問題なく心地よく過ごせます。男性ひとり、女性ひとり、どちらもよく見かけますので安心して行ってみてください。
注意点としては以下のようなところが挙げられます。
- 土日祝や連休期間は予約必須
- 90分が意外と短い
- 紅茶の量が多い
土日祝、および春休みなどの連休期間は予約必須です。
飛び込みではほぼ入れないと見て間違いありません。特に何もない平日日中なら大丈夫だと思いますが、念のため予約しておくと確実です。
Twitterで混み具合や狙い目などの情報が随時発信されていますので、上手に利用したい人はチェックしておくとよいでしょう。
紅茶は本当にたっぷりサーブされます。それ自体は実に嬉しいことなのですが、90分制なので、のんびり過ごしていると飲みきれずにうっかり時間切れなんてことも。今後、さらなる調整を期待したいところです。
基本情報
- 店名: ワンダーパーラー
- 所在地: 東京都豊島区東池袋3-9-15
- アクセス: 池袋駅東口徒歩9分
- 営業時間: 12:00~22:00
- 定休日: 不定休
- 席数: 22席
(2019年09月11日現在)