筆者が日ごろ飲んでいる茶葉をきわめて主観的にゆるーくご紹介する、茶葉レビューのコーナーです。
第17回はリントンズのトラディショナルカッパスをレビューしてみます。
どんなブランド?
リントンズ(Ringtons)は、1907年にサミュエル・スミスによって設立された、イギリス発の紅茶ブランドです。
紅茶のほか、コーヒー、お菓子、ギフト、食器など、日常のテーブルシーンを幅広く網羅したラインナップを提供しています。
このブランドの一番大きな特徴は、各家庭にデリバリーで紅茶を届けるという販売方法でしょう。
創業当時からの伝統らしく、現在までそれを継続しているのはこの会社だけというから驚きです。
Over 100 years old, we are famous for our traditional doorstep delivery service & are the only company who still deliver the freshest blends of tea direct to peoples doors.
[出典:Help & FAQ’s]
日本ではリントンズジャパンという会社が販売を手掛けています。
英国以外の支社は日本が初だそうで、これまた驚き。
以下のページにことの経緯が書かれています。とても面白いので、興味のある方はぜひ。
![](https://yurutea.com/wp-content/uploads/2019/02/icon-munchan-r.png)
あわせて読んでみてね!
どんな茶葉?
今回レビューするのはトラディショナルカッパス、ティーバッグ100袋入りです。
同ブランドの紅茶「トラディショナル」のマグカップ用ティーバッグになります。
リントンズのティーバッグは基本的にティーポット用で、ひとつのティーバッグでカップ2~3杯分いれることができます。
逆に言うと、小ぶりなマグカップでいれるのには少々不向きで、いくらなんでも濃すぎ!となってしまったりします。
今回ご紹介する「カッパス」はマグカップ用なので、小ぶりなマグでもばっちりおいしく入ります。
![リントンズのトラディショナルカッパス パッケージ](https://yurutea.com/wp-content/uploads/2020/07/ringtons-cuppas-01-800x800.jpg)
パッケージ(開封済)
緑色のパッケージの中に、50袋入りの内袋が2つ入っています。
![リントンズのトラディショナルカッパス 内袋](https://yurutea.com/wp-content/uploads/2020/07/ringtons-cuppas-02-800x800.jpg)
内袋
内袋にはブレンド名と賞味期限が書かれています。
![リントンズのトラディショナルカッパス ティーバッグ](https://yurutea.com/wp-content/uploads/2020/07/ringtons-cuppas-03-800x800.jpg)
ティーバッグ
長方形のティーバッグが二個つづりになっており、一個ずつちぎって使います。
タグひもはついていません。
中の茶葉は顆粒のように細かめで、なんとも複雑な香ばしい香りがします。
原産国名を見てみると、インドに続いてケニア、マラウイ、タンザニア、ブルンジ、ウガンダ、ルワンダと並んでおり、東アフリカ産の茶葉がふんだんにブレンドされていることがわかります。
![](https://yurutea.com/wp-content/uploads/2019/02/icon-ubakun-l.png)
大陸を越えていろんな国の茶葉をブレンドすることで、個性的かつ複雑な香りになっているんだね。
ストレートでいれる
パッケージに「Brew with freshly boiled water for 3-5 minutes.(沸かしたての熱湯で3~5分いれてください)」とあるので、筆者は3分でいれています。
ティーバッグを使った紅茶のいれ方については以下の記事をどうぞ。
![リントンズのトラディショナルカッパス ストレート](https://yurutea.com/wp-content/uploads/2020/07/ringtons-cuppas-04-800x800.jpg)
ストレート
茶葉と同じく個性的でありながら、穏やかないい香りです。
ほうじ茶っぽさもありますが、明らかに日本由来ではない香りです。
![リントンズのトラディショナルカッパス ストレート水色](https://yurutea.com/wp-content/uploads/2020/07/ringtons-cuppas-05-800x800.jpg)
ストレート 水色
濃いオレンジ寄りの水色です。
厚みのある味と、お茶らしい心地よい渋みが舌に広がります。
苦みやえぐみはなく、ストレートでもおいしくいただけます。
食事に合わせたり、コーヒーと同じような感覚で飲むのによさそうです。
ミルクティーにする
とはいえやはり英国紅茶、ミルクと砂糖を入れてこそ真価を発揮すると言って差し支えないでしょう。
三温糖をティースプーン二杯と、成分無調整の牛乳を適量加えてみます。
![リントンズのトラディショナルカッパス ミルクティー](https://yurutea.com/wp-content/uploads/2020/07/ringtons-cuppas-06-800x800.jpg)
ミルクティー
甘くこっくりとしながら香ばしい、素敵な香りです。
茶葉の個性が引き立っています。
![リントンズのトラディショナルカッパス ミルクティー水色](https://yurutea.com/wp-content/uploads/2020/07/ringtons-cuppas-07-800x800.jpg)
ミルクティー 水色
ヘルシーな小麦色の肌、といった水色です。
お味はというと……うみゃーーーーーい!!!!!
思わず変な声で叫びそうになるほど“旨い”です。
香ばしさと甘さが合わさった、キャラメルのような風味が楽しめます。
![](https://yurutea.com/wp-content/uploads/2019/02/icon-ubakun-l.png)
上の写真では三温糖を使ってるけど、上白糖とかでも全然うまい。
普通に家にある砂糖でいいと思うよ。
![](https://yurutea.com/wp-content/uploads/2019/02/icon-munchan-r.png)
上白糖のミルクティーは、気持ちなめらかで丸い味になるよ!
![リントンズのトラディショナルカッパス ハニーミルクティー](https://yurutea.com/wp-content/uploads/2020/07/ringtons-cuppas-08-800x800.jpg)
ハニーミルクティー
アレンジとしてはハニーミルクティーもおすすめです。
茶葉本来のやや癖のある風味を、はちみつが相殺して穏やかになります。
ある意味、茶葉の個性を殺すことになるので、最初からこれで飲むのはもったいないですが、飲み慣れてきて気分を変えたいときなどにおすすめです。
焼き菓子と合わせる
この紅茶のおともには、口の中の水分をぜんぶ持っていかれるような茶色い焼き菓子がぴったりです。
![リントンズのトラディショナルカッパス ラスクと合わせて](https://yurutea.com/wp-content/uploads/2020/07/ringtons-cuppas-10-800x800.jpg)
ラスクと合わせた様子
街のパン屋さんで売っていたラスクと合わせてみました。
こういう素朴なお菓子が相性抜群!
ビスケットやショートブレッドなどもいいですね。
![リントンズのトラディショナルカッパス アーモンドタルトと合わせて](https://yurutea.com/wp-content/uploads/2020/09/ringtons-cuppas-11-800x800.jpg)
アーモンドタルトと合わせた様子
不二家のアーモンドタルトと合わせてみました。
食感ガリッガリゴリッゴリの、歯にくっつく系のタルトです。
トラディショナルカッパスとの相性は狙い通り、ベストマッチでした。
紅茶自体がある程度、癖や風味を持っているので、こういったプレーンで素朴な焼き菓子こそ合うと思います。
こんなときにおすすめ
入手方法
2021年9月現在、リントンズの紅茶は入手方法がとても限られています。
リントンズジャパンの公式オンラインショップで買うか、英国関連のイベントで買うかの二択と思われます。