筆者が日ごろ飲んでいる茶葉をきわめて主観的にゆるーくご紹介する、茶葉レビューのコーナーです。
第18回は青山ティーファクトリーのルフナをレビューしてみます。
どんなブランド?
青山ティーファクトリーは1996年に東京・青山に開業した紅茶専門店です。
現在は神保町に移転しています。
スリランカの紅茶、すなわちセイロンティーにこだわり、セイロンティーのみを取り扱っているのが特徴です。
神保町のお店はカフェになってて、極上のセイロン紅茶がリーズナブルな値段で楽しめるよ。
レビュー記事もあるのでよかったら見てみてね!
どんな茶葉?
今回レビューするのは、2019年のルフナ・ニュービターナカンダ茶園BOP、リーフティー100g入りです。
密封チャック付きのパッケージに茶葉が詰められています。
ところどころ茶色がかった黒色の茶葉です。
ふんわかと、甘いようなコクのあるようないい香りがします。
等級はBOP(ブロークン・オレンジ・ペコー)。
ほどほどに葉っぱの形を残して砕かれている、という感じです。
等級って?
紅茶の商品名にしばしば見られるアルファベットの文字列、これは等級やグレードと呼ばれるものです。
紅茶は仕上げの工程でふるいにかけられ、その形状、大きさによって区分されます。これを一般に紅茶の等級区分といいますが、それは茶葉の「大きさ」と「外観」を表すだけで、品質の良し悪しを表したものではありません。
[出典:紅茶の等級|紅茶を知る|日本紅茶協会]
今回のはBOP(ブロークン・オレンジ・ペコー)。
てことは、葉っぱが細かく砕かれていて、水色・味・香りがしっかりしてるのかな、みたいな感じで参考にできるよ。
どんな特徴を持った紅茶なのか、おおよそのイメージがつかめるんだね。
ストレートでいれる
パッケージに「茶葉抽出時間:3分」と記載されていますが、いろいろ試した結果、個人的には蒸らし時間2分がベストでした。
さらに言うと、お店では「チャイ向け」として売られていたんですが、試行錯誤の結果、ストレートが一番おいしいという意外な展開に。
リーフティー(ルースティー)のいれ方については以下の記事をどうぞ。
普通に蒸らしていれたストレートティーがこちら。
穏やかで深みのある甘い香りが、湯気とともに温かく立ちのぼります。
お酒を飲まない筆者が言うのもあれですが、ワインのような芳醇さも感じられます。
後述しますが、このお酒のような風味はミルクティーにするといっそう際立ちます。
水色は薄くもなく濃くもない澄んだ赤茶色です。
まさに文字通りの紅茶、ストレートティーといえばこれ!という色をしています。
口に含むと甘みを感じます。
ほんのりフルーティーでまろやかな丸い味です。
3分蒸らす場合
蒸らし時間3分だと、飲みなれたころにお茶らしい心地よい渋みが平たく広がってきます。
甘いお菓子と合わせて飲むとそこそこ苦く感じます。
この茶葉、お店では「チャイ向け」として売られていて、私自身もチャイ用に買ったのですが、鍋で煮出すとなぜかいまいち味が決まらず……。
おそらく上記の渋み・苦みが雑味として出すぎてしまったんだと思います。
いれ方の問題もあるとは思いますが、そのような理由で、私の中ではこの茶葉は蒸らしのほうがおいしいという結論になりました。
2分蒸らす場合
おすすめは蒸らし時間2分!
上記の渋み・苦みが緩和されます。
さらにストレートの場合、気持ち薄めにいれると完璧。
茶葉を少なめにするか、湯量をたっぷりにするとなめらかうまうまになります。
めやすとしては、ティースプーンに軽く1杯の茶葉=ティーカップ1杯分、くらいがおすすめです。
ミルクティーにする
ミルクティーはストレートとは逆に、濃くいれるとおいしくなります。
茶葉を多くするか、湯量を減らすと濃くなります。
ストレートの倍くらいの濃さでもよいです。
成分無調整牛乳と上白糖を加えたミルクティーがこちら。
ミルキーな柔らかい香りでありながら、大人っぽさが前面に出てきます。
水色は黄みの強い健康的な肌色です。
飲むとワインのような芳醇な風味がいっそう際立ちます。
大人っぽい落ち着いたミルクティーです。
筆者自身はまだ試せていませんが、おそらく、ザッハトルテのような上品なチョコレートケーキと相性抜群だと思います。
生洋菓子と合わせる
コージーコーナーのジャンボシュークリーム二種(カスタード/苺の三重奏)とストレートティーを合わせてみました。
プレーンな紅茶なので、当然ながら生洋菓子とは相性ぴったりです。
チョコレート菓子と合わせる
アルフォート ミニチョコレートプレミアム くちどけヘーゼルと合わせてみました。
期間限定商品だったらしく、今は手に入らないと思います。
カジュアルながらシックな味わいのティータイム、新鮮でした。
こんなときにおすすめ
いれ方やミルクの有無で表情ががらっと変わってくる茶葉です。
一発で好みの味に着地するのが難しいかもしれないので、ある程度紅茶をいれ慣れている人向けかもしれません。
入手方法
筆者は青山ティーファクトリーの店頭で購入しました。
公式オンラインショップもあります。
2022年5月現在、ルフナは2021年秋のものが取り扱われています。
本記事でご紹介したのは2019年のルフナなので、今はもう取り扱いがないと思われます。
ぜひ、最新の新鮮なお茶を楽しんでみてください。