筆者が日ごろ飲んでいる茶葉をきわめて主観的にゆるーくご紹介する、茶葉レビューのコーナーです。
第32回はカレルチャペックのヌワラエリヤをレビューしてみます。
どんなブランド?
カレルチャペックは1987年、東京に創業した紅茶専門店です。
現在は吉祥寺本店をはじめ、都内に7つの店舗を構えています。
お店やサイトをひと目見ていただければわかる通り、非常に可愛らしく楽しげな、絵本調のブランドイメージが特徴です。
同時に「おいしい紅茶」をとことん追求し、紅茶のおいしさの基本である、茶葉の鮮度と製茶に徹底的にこだわるブランドでもあります。
紅茶の「おいしさ」と「楽しさ」を発信するブランドってことだね。
紅茶はセイロンティーをベースとしています。
どんな茶葉?
今回レビューするのはヌワラエリヤ、ティーバッグ20袋入りです。
箱からしてもう可愛い!
海外のブランドとは一線を画す、オリジナリティあふれるコンセプトが伝わってきます。
背面には、茶葉の特徴、いれ方、おすすめのお菓子などを詳細に解説した「ティープロフィール」が書かれています。
パッケージでここまで懇切丁寧に教えてくれるブランドって、そうそうないよね。
手間暇かかってるなあ~。
紅茶通はもちろん、初心者でも安心しておいしく楽しめる、いい工夫だね。
いやもう本当に可愛い……!
たとえば、よそのお宅に招かれたとき、すすめられた席の前にこれがちょこんと置いてあったら、最高だと思いませんか。
あるいは、友達に会ったとき、「仕事の合間にでも飲んでホッとしてよ~」なんて言いながら、ちょっとしたプレゼントとして渡されたら……考えるだけで嬉しくなっちゃいますよね。
ティーバッグはタグひも付きです。
なんとも涼しげないい香りがします。
すっと鼻腔を抜けるような爽やかな渋みが感じられ、紅茶というよりも、ほんのり日本茶を思わせる香りです。
茶葉は限りなく黒に近い茶色で、顆粒くらいの大きさです。
ストレートでいれる
パッケージに「ストレートティー ホット 熱湯200ml → 4分」と書かれているので、その通りにいれてみます。
ティーバッグを使った紅茶のいれ方については以下の記事をどうぞ。
蒸らし終わった後は、やや出方にムラがあるため、ティーバッグを軽くゆすってから引き上げるとよいです。
そして、スプーンでティーバッグをよくしぼってください。
え!?と思われるかもしれませんが、パッケージにも、
必ずよく搾り、鮮度抜群だからこその、おいしい渋みを楽しんで!
[出典:ヌワラエリヤ ティーバッグ20袋入り 外箱背面]
と明記されているんです。
雑味が出るからご法度とされることが多いけど、カレルチャペックの場合、公式が推奨してるんだよね。
半信半疑でやってみたら、ちゃんとおいしいからますます驚きだよね。
紅茶の世界の奥深さを感じるよ~。
軽やかながら落ち着いた、香ばしい香りです。
和の空間に似合いそうな香りで、いよいよ緑茶っぽい雰囲気になってきました。
水色は、ご覧の通りの金色!
ティーポットでいれた場合、注ぎ始めが特に美しく、透明感にあふれてキラキラしています。
明るく澄んだ水色を楽しむため、底の浅いティーカップで飲むことをおすすめします。
お味のほうはというと、うっかり紅茶だということを忘れかけるほど、日本茶っぽい味わいです。
心地よい渋みと豊かな旨みが、舌の上に優しく広がります。
大人っぽく、上品な落ち着き感があります。
飲み方は断然、無糖のストレート。
静かな空間で、草花や水の流れを眺めながら、紙の本を片手にいただきたい……そんな一杯です。
砂糖菓子と合わせる
透明感にあふれ、日本茶のような渋みと旨みが楽しめるこの紅茶には、繊細な味わいのお菓子が似合います。
外箱背面のティープロフィールにも、よく合うお菓子として、
軽いサブレやプレッツェル、和三盆、こしあん和菓子
[出典:ヌワラエリヤ ティーバッグ20袋入り 外箱背面]
と書かれており、大人っぽさや和っぽさを有した、食感の軽やかなお菓子が挙げられていることがわかります。
筆者がいろいろ試した中で断トツだったのがこちら。
岡伊三郎商店のいろどり宝石菓、いわゆる琥珀糖です。
繊細な味わい、和っぽさ、食感の軽やかさなど、すべての要素をクリアして、かつこの素晴らしい見た目!
紅茶もお菓子も涼やかな透明感にあふれ、ただただ眼福です。
まるで幸福そのものを味わっているかのようなひとときでした。
ゼリーと合わせる
透明つながりでもうひとつ。
飲み口が軽く、澄んだおいしい渋みを持つ紅茶なので、水菓子にもよく合います。
鹿鳴館のローズジュエルと合わせてみました。
お味はブラッドオレンジ&チェリーです。
水菓子と合わせる場合、紅茶をホットでいれても見た目の涼しさが上回るので、「暑いけどお腹を冷やしたくない」という日のティータイムにぴったりです。
チョコレートと合わせる
チョコレートと合わせる場合は、ビターチョコレートやダークチョコレートがおすすめです。
ゴディバのティータイムセレクションより、三粒を選りすぐって合わせてみました。
一見ファンシーですが、お味は上等、しかもダークチョコレートが一番ぴったり合うという、見た目とのギャップが面白い組み合わせでした。
残念ながら、通販ではティータイムセレクションが見当たらなかったので、代表的なゴールドコレクションのほうをリンクしておきます。
アイスティーにする
その他、アイスティーにしても非常に美味です。
キリッとした旨みと美しい水色が際立ちます。
作り方は以下の記事をどうぞ。
ミセスエリザベスマフィンのミニサイズ三種と合わせてみました。
お味はレモン&チーズクリーム、レモン&ジンジャー、アプリコット&クランベリーです。
キリッと涼しげな印象の紅茶なので、意識して爽やかな味を集めてみました。
こんなときにおすすめ
可愛らしいパッケージデザインなので、まずは贈り物に最適です。
茶葉の特徴やおいしいいれ方など、詳しい解説が外箱に記載されているので、紅茶の初心者さんから上級者さんまで、どんな人でも楽しめます。
お味も文句なしのおいしさなので、ちょっとしたタイミングでいただく特別なデイリーティーとしてもおすすめです。
入手方法
筆者はカレルチャペック 自由が丘トレインチ店にて購入しました。
直営店は東京都内に7店舗あります。
また、大手通販サイトでも入手できます。
楽天市場にはカレルチャペック直営のショップもあります。
さらに、ブランドの公式サイトのオンラインショップから購入するという手もあります。
あと、ヌワラエリヤではないけど、一部の紅茶は、成城石井の紅茶コーナーとか、おしゃれなセレクトショップに置いてあったりもするよ。
こうして見ると、カレルチャペックの販売経路ってかなり充実してるな。
意外と手に取りやすいブランドなので、気になったらぜひ飲んでみてね!